交通事故で将来の損害を計算するための「ライプニッツ係数」とは

交通事故に遭ったとき、逸失利益や介護費用などの将来にわたる損害が発生するケースがあります。これらの将来の損害を計算する場合、「ライプニッツ係数」という特殊な数字を使います。

「ライプニッツ係数」とは、どのような数字で何のために使われているのでしょうか?

今回は、交通事故で発生する将来の損害と、そうした損害を計算するための「ライプニッツ係数」について弁護士が解説します。

 

1.交通事故で発生する将来の損害

交通事故で発生する可能性のある将来の損害には、どのようなものがあるのでしょうか?

代表的なものは、以下の通りです。

  • 逸失利益

交通事故で後遺障害が残ったケースや被害者が死亡した場合、逸失利益が発生します。

逸失利益とは、将来の失われた収入です。後遺障害が残ったら労働能力が低下して減収が発生すると考えられますし、死亡したら一切働けなくなるために本来得られるはずだった収入を得られなくなるため、逸失利益が認められます。

 

  • 将来介護費用

交通事故で重大な後遺障害が残った場合、被害者は自分一人で日常生活を送ることが難しくなるケースがあります。近親者やプロの介護人によって介護を受けなければなりません。すると、死亡するまでの間介護費用が発生するので、将来介護費用を請求できます。

 

  • 将来にわたる器具・装具の費用

後遺障害が残ると、たとえばコンタクトレンズや義手義足などの器具や装具が必要になります。これらは将来にわたって何度か買い換えなければならないので、将来の買い換え費用を請求できる可能性があります。

 

  • 将来にわたる車の改造費用

交通事故で被害者が後遺障害を負った場合には、身体が不自由になって車の運転ができなくなるケースがありますが、身体障害者用に車を改造すると、乗車できるようになる可能性があります。

そこで、車の改造費用を請求することができますが、車も何度か買い換えをするので、将来の改造費用を請求できます。

 

2.ライプニッツ係数とは

以上のように、交通事故では将来の損害を請求できますが、その損害を計算するための数字が「ライプニッツ係数」です。

ライプニッツ係数は、「中間利息」を控除するための数値です。

 

将来の損害は、本来なら発生するたびにその都度受け取っていくべきものです。ところが交通事故の損害賠償では、示談時に一括で受け取ることになります。すると、本来なら得られるはずのなかった「運用利益」が発生すると考えられるのです。

そこで、損害金を計算するときには、その余分な利益を差し引く必要があります。その調整のための数字がライプニッツ係数です。

ライプニッツ係数は、年数ごとに対応した数値が決まっているので、ケースごとに適切な数字をあてはめて計算します。

 

 

たとえば、逸失利益や将来介護費用の計算式は、以下のようなものとなっています。

 

  • 後遺障害逸失利益=事故前の基礎収入×労働能力喪失率×就労可能年数に対応するライプニッツ係数
  • 死亡逸失利益=事故前の基礎収入×(1-生活費控除率)×就労可能年数に対応するライプニッツ係数
  • 将来介護費用=年間の介護費用×平均余命までの期間に対応するライプニッツ係数

 

このように、いずれも「ライプニッツ係数」を適用して金額を調整しています。

 

3.適切に将来の損害について補償を受けるため、弁護士にご相談下さい

交通事故の損害賠償金を正しく計算するためには、法律的な知識が不可欠です。

上記で紹介した「後遺障害逸失利益」も「死亡逸失利益」も「将来介護費用」も、実際に計算してみると非常に高額になることが多いので、適切な方法で計算して正当な金額の賠償金を受け取る必要があります。

 

交通事故に遭って後遺障害が残った場合や被害者が死亡した場合など、正しい損害賠償金の計算方法を知りたい場合には、是非ともアジア総合法律事務所までご相談ください。当事務所では福岡のみならず九州、全国からのご相談やご依頼をお受けしております。

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