高次脳機能障害とは?知っておきたい6つのポイント

「高次脳機能障害」という言葉をご存じでしょうか。これは、外傷により脳が損傷を受けたことで生じる障害のことで、さまざまな症例が報告されています。中には、日常生活を送ることが困難になってしまったケースもあります。馴染みがない言葉かもしれませんが、交通事故で頭部外傷を負い、高次脳機能障害と診断される可能性があるので、誰にとっても無関係なものではありません。

事故による高次脳機能障害は、損害の存否を争われるケースも多々あります。損害を立証できるかどうかによって、損害賠償額が数千万円単位で変わるケースも珍しくありません。しかし、高次脳機能障害の存在を立証することは非常に難しく、こういった依頼を受けていない法律事務所もあります。高次脳機能障害を立証し、然るべき賠償を受けるためには、人身傷害に精通した弁護士に依頼することが極めて重要です。
もし、自分や家族が高次脳機能障害と診断されてしまったとしたらどうすればよいのでしょうか。高次脳機能障害についてはもちろん、高次脳機能障害と診断されたときに知っておきたい事柄についてもまとめました。ぜひ一度読んでみてください。

■高次脳機能障害とは

脳が損傷を受けたことで、知的な機能に障害が起きた状態のことを高次脳機能障害といいます。交通事故などによる外傷や病気が主な原因とされています。

高次脳機能障害の症状は精神的・心理的なもので、感覚障害、言語障害、記憶障害、注意力・集中力の低下、行動の抑制が効かなくなるなどのことが現れます。そのため、状況に合わせた行動がとれなくなり、日常生活への支障が出てきてしまうのです。

また、脳の障害であるためこうした症状が出ていても、外見からは判断することはできません。そのため、周囲の人の理解を得るのが難しいだけでなく、自分ですら気付かないとったことが起こってしまうのが、高次脳機能障害の難しさでしょう。

■高次脳機能障害の症状とは

高次脳機能障害で現れる症状についてもう少し詳しくご紹介します。交通事故など脳に強い衝撃を受けの後に、このような症状が現れた場合は、高次脳機能障害を疑ってみてもよいでしょう

・半側空間無視
損傷した脳とは反対側の空間が認識できなくなるケースです。例えば、左脳を損傷してしまうと、自分の右側が認識できなくなってしまうのです。例えば、自分の左側にある物を見つけられない、左に曲がれない、まっすぐに歩けない、障害物にぶつかってしまうなどのことが起きます。

・失語症
声自体が出ない失語症とは異なります。言葉が上手く出てこない非流暢性と、言葉ははっきりしえいますが、言い間違いや内容が伝わらない流暢性の2つがあります。失語症と同時に話が理解できない、読み書きが困難になるなど言語のコミュニケーション全般にわたって問題がみられることがあります。

・地誌的失見当識
高次脳機能障害により、道に迷うことを地誌的失見当識といいます。記憶小ギアや資格認知障害、注意障害などが重なり、目的地にたどり着けないといったことが起こるのです。また、見慣れた風景なのにどこにいるのか分からない街並み失認や、目印と目的地の位置関係が分からない道順の障害が起こることもあります。

・生活リズムが狂う
高次脳機能障害で、意欲が低下して昼間ぼんやり過ごしたり、欲求のコントロールができずに、ゲームなどに没頭してしまったりすることで、昼夜逆転が起こりやすくなるためです。

・物事に固執する
何日もお風呂に入らない、いつも同じ手順通りに行わなければ気が済まないなど、物事に対するこだわりが強くなってしまうことがあります。

・欲求のコントロールが効かない
際限なく食べてしまう、ショッピングにはまってしまう、特定の相手に大量のメールを送ってしまうなど、欲求や衝動が抑えられなくなってしまうということがあります。

・感情のコントロールが効かない
感情をコントロールする前頭葉が損傷してしまったときに見られる症状で、喜怒哀楽が激しくなることがあります。時に社会生活に支障をきたすほど感情の振れ幅が大きくなってしまうことも。事故の前後で正確が変わったなどと感じることがあれば、注意が必要です。

■家族が高次脳機能障害になってしまったら

家族や身近な人が高次脳機能障害となったら、どうすればよいのでしょうか。手術や薬などの医療行為以外の家族ができることをまとめました。

・コミュニケーションをとる
会話などのコミュニケーションは脳を動かすトレーニングになりますので、積極的に取りましょう。コミュニケーション自体がリハビリにもなりますし、コミュニケーションを通して、新たなリハビリの方法などが見つかることもあります。

・日記を習慣づける
本人が日記をつける時間や習慣を一緒に作りましょう。日記は脳の訓練になることはもちろん、毎日の記録を残しておくことで、忘れやすくなっていたとしても記憶を思い出すための材料としても使うことができます。

・チェック表を作る
本人や家族が「いつ」「何をしたか」を確認できるので、トラブルを未然に防ぐことができます。項目の中に散歩などの軽い運動を取り入れることで、脳の活性化を促すことにつながります。

・興味があることを見つける
リハビリにはさまざまな方法があります。本人が積極的に続けられるよう、興味があることや好みを積極的に探していきましょう。

■高次脳機能障害で後遺障害認定が受けられる

交通事故で高次脳機能障害になったのであれば、症状により後遺障害等級が認定されることがあります。この認定は、相手から適切な補償を受けるために必要なものですので、症状があるのであれば、弁護士や医師に相談するとよいでしょう。

高次脳機能障害にて認定される可能性がある公生涯等級は次の通りです。

・1級1号
生命の維持に必要な動作に全面的な介護が必要な場合

・2級1号
排せつや食事はできても、生命の維持に必要な動作に家族の声掛けや看視が必要な場合

・3級3号
1人での外出や介助なして日常の動作を行えるが、一般的な就労が全くできない、もしくは困難な場合

・5級2号
単純作業など限定的に一般の就労が可能だが、職場の理解や援助が必要な場合

・7級4号
一般的な就労が維持できても、ミスが多いなど障害がない人と同等の作業ができない場合

・9級10号
一般的な就労はできるが、効率や維持力などに問題がある場合

■高次脳機能障害で後遺障害認定されるための要件

高次機能障害で後遺障害認定されるためには、さまざまな要件がありますので確認していきましょう。

・傷病について確定診断されていること
脳挫傷、びまん性脳損傷、急性硬膜外血種、急性硬膜下血種などの確定診断を受けていることが必要です。傷病について詳しくは、弁護士や医療機関に相談しましょう。

・レントゲン、CT、MRIなどの画像所見があること
確定診断された傷病について、画像所見があることが必要です。特に、高次脳機能障害の認定については、脳外傷による脳室拡大や脳委縮が要件となりますので、適切なタイミングでのMRI検査が重要です。

・頭部外傷後の意識障害、健忘症、軽度意識障害が存在すること
昏睡などの意識障害が6時間以上、健忘や経度意識障害が1週間以上続いていることの確認が必要です。

■高次脳機能障害の解決事例

高次脳機能障害での賠償金について弁護士に相談することで、保険会社の当初の提示額から1,300万円も増額に成功した事例があります。後遺障害の認定だけでなく、今後得られたたはずの逸失利益を立証することで、適正な賠償金額を得ることができます。

賠償金や補償金に納得できない場合は、弁護士に相談してみることをおすすめします。この時、交通事故を専門に扱っている弁護士などに相談することが大切です。高次脳機能障害を立証するには医学知識も必要ですので、専門外の弁護士には相談に行っても断られてしまケースがるためです。

■まとめ

高次脳機能障害は、外からは見えにくいので判断が難しいという問題があります。しかし、その症状は多岐にわたり、日常生活や就労が困難になってしまうこともあるのです。交通事故など脳に強い衝撃を受けた後に、高次脳機能障害かも?と感じたら、ぜひ一度、専門の医師や弁護士に相談してみましょう。

当事務所でも、高次脳機能障害についてのご相談を受け付けております。当事務所では社内研修を行うなど、日々医学知識の研鑽に努めております。多数の解決実績もございますので、高次脳機能障害になってしまった方やそのご家族、他事務所で断られてしまった方などお困りの場合は、ぜひ一度お気軽にお問合せくださいませ。

   

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